クライミングスタイル
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クライミングを大別するとアルパインクライミングとフリークライミングとに分けることが出来ます。アルパインクライミングは自然の岩壁登攀を対象とし、フリークライミングの技術に加え、アブミ、ハーケンなど人工登攀の技術を用い登るスタイルを言います。
フリークライミングとは、手がかり、足がかりに人工物を使用しないクライミングのことをいいます。 フリークライミングはそのスタイルによってさらに細分化されます。ここでは、フリークライミングを対象に説明します。
リードクライミング
ハーネスに接続したロープを引きながら、プロテクションを取りつつ登るスタイル。 リードクライミング以外の方法でルートを登っても完登とは認められない。
コンペもすべてこのスタイル。 支点を取る寸前に落ちたりすると、場合によっては結構な距離を落ちたりすることもある。 リードできるようになると、一人前のクライマーになったような気がするもの。
初めて、ハーネスのギアループにヌンチャクをぶら下げた、あの夏の日はいつまでも忘れない・・・。
トップロープクライミング
ルートの終了部分に支点を取り、 上部からロープで確保されながら登るスタイル。 落ちてもほとんど落差を感じないので、初心者は必ずこのスタイルから行う。
ボルダリング
比較的短いルートをロープでの確保をなしに登る。 落ちたときの安全を図るため、危険な箇所ではパートナーが落下に備えてサポートする。
また地面にボルダリングマットを敷いて、事故を防ぐ。
(番外)ひとりトップロープクライミング
上部にロープを固定し、ルートに沿って下に垂らす。 クライマーはハーネスに接続したアッセンダーを胸にぶら下げ、そこにロープを通し登る。
落ちても、すぐにアッセンダーのカムがロックするのでほとんど落差はない。
正統的なスタイルではないが、ほとんど皆このスタイルで登る岩場もある。 パートナー無しに、ひとり練習できるのが魅力。
(番外) フリーソロクライミング
ロープによる確保無しに登る究極的なスタイル。 落ちれば、死ぬか大怪我は免れない。 日本のトップクライマー山野井泰史のフリーソロの逸話は有名。
海外のフリーソロといえば、ダン・オスマン。 「Dan Osman」でYouTubeで検索してみるとあり得ない動画が見られる。
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